最近では、人工透析も進歩し、適切な管理のもとで続けていくことにより、健康な人とほとんど変わらない生活を送ることも可能になりつつあります。 しかし、人工透析は通常、週に2〜3回受けなければなりません。 しかもこれは、あくまで低下してしまった腎機能の代わりをするものであり、腎臓病を回復させるものではありません。 したがって、半永久的に透析治療を続けていくことになります。 また人工透析の合併症もあります。
これらの苦しみから解放してくれる可能性があるのが、「腎臓移植」です。
腎臓移植には、1.生体腎移植(せいたいじんいしょく)と、2.死体腎移植(したいじんいしょく)があります。
1.生体腎移植・・・親子、きょうだいなど、生体(生きている人の身体)から血液型や白血球の型(HLA)が一致する人の腎臓の片方を移植するものです。 腎臓は左右ひとつずつ対になって2つあり、背骨をはさみ向かい合っています。 したがってどちらか一方を失っても機能できるのです。
2.死体腎移植・・・事故などで亡くなった人の腎臓(死体腎)を、腎臓病の患者さんに移植するものです。 ただし死後1,2時間以内に摘出し、移植しなければなりません。
腎臓移植の成功率は非常に高く、1の生体腎では90パーセント以上、2の死体腎でも70パセーント近くにのぼります。 他の臓器の移植と同様、移植を推進しようという気運が高まってきつつあります。 |